小児外科とは
高崎市唯一の
小児外科のクリニックです
小児外科の開業医は、県内でも少なく、耳慣れない言葉だと思います。小児外科とは、赤ちゃんから15歳くらいまでを対象にした小児一般外科のことで、私は主におなかの手術を行ってきました。
お子さまの症状でよく見られる、おなかが痛い、慢性の便秘、うんちの色が白い、血便が出た、おしりから膿が出るなどの、おなかやおしりの病気は、小児外科が得意とする分野です。また、なかなか聞きづらい男の子のおちんちん・精巣の病気、女の子のおまたのかゆみ・痛みなどの性器の病気も、当院で専門の相談、治療が可能です。もちろん、ちょっとしたケガにも対応しています。
小児外科の対象となる病気を早期に発見し、適切なタイミングで信頼する病院を紹介するとともに、ご家族の不安が少しでも軽くなるようにサポートしていきたいと思います。
小児外科医になって、うれしかったこと
最も印象深いのは、小児外科で大きな手術をした子が元気に成長し、結婚式に招待してくれたことです。幸せな家庭を築いている姿が見られ、本当にうれしく思いました。
おちんちん、おまた・おしり、うんちで悩んでいませんか?
聞きにくいけれど、とても大事なことです
男の子のお母さんたちが一番困っているのが、おちんちんの病気です。デリケートな部分だけに、どこに相談すればいいのか悩んでいるお母さんは、実はとても多いのです。乳幼児健診等で、包皮や精巣の異常を指摘されたり、包茎や便秘、おむつかぶれが気になったりしたら、一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
誰にも言えず困っている症状はありませんか?
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おちんちん
- おちんちんの包皮がむけない(包茎)
- おちんちんから膿が出る
- 赤くはれている(包皮炎)
- タマが触れない(停留精巣)
- タマが触りづらい
- タマの大きさが左右で異なる(移動精巣)
- 精巣におできがある
- 白いカスがたまっている
- 乳幼児健診で包茎といわれた
- おしっこのとき、おちんちんが
風船のように膨らむ
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おまた、おしり
- おしりから膿が出る
- 肛門が赤くはれあがる
- おしりを拭くと血がつく(肛門周囲膿瘍)
- おしりにいぼがある(乳児痔瘻)
- おむつかぶれ
- 女の子のおまたがはれている
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うんち
- 便秘
- 便通異常(一過性でうんちが出にくくなって、おなかが痛い)
- 便の色が心配(うんちが白い、血便が出た)
代表的な症状
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おちんちん
- 包茎
- おちんちんの先の亀頭部が皮膚(包皮)に覆われた状態のことをいいます。新生児の赤ちゃんはみんな包茎です。おちんちんの先を出せないものを真性包茎といい、包皮をめくって先を出せるものは仮性包茎といいます。一般的に包茎といえば真性包茎をいいます。
- 包皮炎
- おちんちんが赤くはれあがり、痛みを訴えます。包皮内に細菌が感染して炎症を起こす病気です。膿や血が出ることもあり、おしっこをするときも痛がります。
- 停留精巣・移動精巣
- 停留精巣とは、精巣が正常な位置、つまり陰嚢内に位置しない状態のことをいいます。陰嚢内に精巣を触れたり、触れなかったりすることを移動精巣といいます。乳幼児検診で停留精巣が疑われた場合は、できるだけ早い時期に受診するようにしてください。
- 鼠径ヘルニア(脱腸)
- 泣いたり、力んだりしたとき、本来ならおなかの中にあるはずの臓器が飛び出して鼠径部(足の付け根)がはれてくる病気です。女の子では卵巣が出ることもあります。子どもの外科手術では、一番多い病気です。
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おまた、おしり
- 肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)
- 肛門の周りに細菌が繁殖して炎症を起こし、おできができる病気です。おできの中には膿がたまっていて、触ったり、排便のときに痛がったりします。
- おむつかぶれ
- おむつが当たる部分が炎症を起こして赤くなり、ぶつぶつした発疹ができたり、ただれたります。触ると痛がり、ひどくなると真っ赤にはれ上がります。
- 陰部湿疹(女の子のおまたのかゆみ、痛み)
- 汗やムレ、菌に感染することで起きるトラブルです。外陰部が炎症を起こし、かゆみや痛みを訴えます。
おむつの中は菌がいっぱい
赤ちゃんのおまた・おしりのトラブルで、最も多いのが、おむつかぶれです。おむつの中の湿気でふやけた皮膚が、おしっこやうんちの刺激で炎症を起こします。カビが原因の場合もあります。ほとんどの赤ちゃんが一度は経験するお悩みです。
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うんち
- 便秘
- 便秘は子どもによくある疾患の一つです。多くは習慣性便秘ですが、病気が原因で便秘になることもあります。
- 便通異常
- 一過性でうんちが出にくくなって、おなかが痛くなる症状です。うんちの出がちょっと悪くなっただけでもおなかは痛くなります。
便秘のご相談は多いです
当院では、レントゲンで便の状態を確認し、便秘の原因になる病気が隠されていないか見極めた上で、総合的に評価してから治療方法を決めます。子どもの便秘の相談はとても多く、「便秘の相談なら土岐医院へ」と、他院から紹介されることも増えています。